「プエブラ=パナマ計画(PPP)」と中米-グァテマラの先住民族

左は「プエブラ=パナマ計画」に反対し、先住民族の生命への権利、生物-生態系と文化の多様性を求めるフォーラムのロゴ。2002年6月25-29日、ケツァルテナンゴ市(シェラ)、グァテマラにて。

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 社会的公正と連帯のためのグローバルな運動は巨大な課題に直面している。平和と集団的な安全のための闘いは、貧困と差別と支配に対決し、それに代わる持続可能な社会を創造することを意味している。

 社会運動団体は、紛争解決の手段としての暴力とミリタリズム---アンデス地域計画の一環としての「コロンビア計画」による低強度戦争と軍事作戦、「プエブラ・パナマ計画」、武器取引と軍事予算の増強、人々と国家に対する経済封鎖(特にキューバとイラクに対して)、そして労働組合、社会運動、活動家への弾圧の強化など---を強く非難する。

ポルトアレグレII:社会運動団体からのよびかけ 2002年2月5日Attac-Japan

 メキシコのフォックス大統領が提唱し、中米各国も支持している「プエブラ・パナマ計画」につきましては、メキシコ南部を含む中米の地域的発展を目指すという趣旨を評価し、我が国として可能な支援を検討する所存です。

「エル・サルヴァドルにおける我が国の対中米政策に関する政策スピーチ」 山口外務大臣政務官 2001年8月1日

 地域横断的なプロジェクトも、プエブラ・パナマ計画(PPP)を柱に、エネルギー分野、道路網分野、通信分野、観光分野などで、日本企業にとって魅力的な投資計画が構想されています。 中米エンカウンター・イン東京 2002年11月26日

中米エンカウンター・イン東京(2002年11月26日)・概要報告

 

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●「プエブラ=パナマ計画(PPP)」の概要●

▼ プエブラ=パナマ計画(PPP)とは、2001年年頭、フォックスメキシコ大統領が公式に提唱したメキシコ・プエブラ州以南の諸州から、最南端はパナマまで中米7ケ国全域を網羅する巨大開発プロジェクトです。「メソアメリカ・イニシアチヴ」として打ち出されたこの開発プロジェクトは、

1,メキシコ南部から中米全域の「持続可能な開発」、2,「貧困撲滅」のための「人間発展」、3、域内「自由貿易促進」

4,そのためのインフラストラクチャー(基盤)整備としての「幹線道路網(港湾開発を含む)建設」

5,「通信網(電信・インターネット)構築」、6,ダム建設を中心にする「電力(設備網)開発」

7,先住民族の文化・生活様式-環境を「観光資源」とする「エコツーリズム振興」(ゴルフ場、ホテル建設などを含む)、

8,「自然災害予防」の8つのプロジェクトを骨格にしています。(米州開発銀行:PPPの背景とプロジェクト

▼ しかし、「持続可能な開発」、「貧困撲滅」のための「人間発展」などが理念としてはうたわれながらも、計画の最大のねらいは、メキシコが加盟している北米自由貿易協定(NAFTA)中米統合機構(SICA)の結合により、この地域全域の市場と流通の拡大的統合を一層促進させることにあると---計画への支持・不支持を問わず---多くの論者が分析しています。

 わたしたちは、グァテマラのマヤ先住民族に焦点をあてつつ、先住民族の権利、自治、自決の観点から、この計画をとらえてみたいと考えました。  

写真・エルサルバドルの首都サンサルバドルでPPPの実現に向けメキシコと中米7ケ国首脳が基本合意。2001年6月15日。プレンサ・リブレ紙。中央がビセンテ・フォックス・メキシコ大統領、右から二人目がポルティージョ・グァテマラ大統領。

●分析●

中米からの声・中米自由貿易協定(CAFTA)の裏側

プエブラ=パナマ計画をよりよく理解するための17項目のQ&A

PPP:新自由主義の地域的戦略の進展か、それとも共同体を起点とする持続可能な統合的開発の新戦略か?(1)

PPP:新自由主義の地域的戦略の進展か、それとも共同体を起点とする持続可能な統合的開発の新戦略か?(2)アレハンド   ロ・ビジャマール(RMALC)

「プエブラ=パナマ計画」:既成事実か、それとも新たな火種か? ウェンディ・コール

ラテンアメリカにおける自決権問題の概要 メリナ・セルバストン-シャー

●宣言・声明●

▼ プエブラ=パナマ計画の発表以降、中米全域の先住民族団体は即座に計画に反対する取り組みをはじめました。ここでは、マヤ先住民族の運動に注目しています。

世界貿易機関(WTO)第5回閣僚会議(メキシコ、カンクン)に対する先住民族宣言 2003年9月12日

軍事化に対抗する第一回西半球集会 宣言(メキシコ チアパス 2003年5月9日

中米自由貿易協定反対する民衆宣言 2002年12月

グローバリゼーションに対するメソアメリカの抵抗と提起のための全国集会

「国際農民闘争の日」声明 ラテンアメリカ農民組織調整委員会・グァテマラ先住民族・農民全国調整委員会2002年4月

生命に関する中米フォーラム宣言・「民衆のための水、電気、土地」 ペテン、グァテマラ 2002年3月23日  

押し付けのグローバル化に"待った" 世界社会フォーラムUに呼応したグァテマラNGOの声明 2002年2月5日 

シェラフ(ケツァルテナンゴ、グァテマラ)宣言 2001年11月24日

●先住民族と「開発」●

▼ 先住民族の土地、資源、文化などをめぐる主権・自決権と、国民国家や国際機関が推進する「開発プロジェクト」の先住民族差別・人種主義・生物多様性破壊が、プエブラ=パナマ計画をめぐり、今、改めて問題になっています。

バイオパイラシー:それは生命の窃盗行為

生物資源の盗賊行為(バイオパイラシー)とグローバリゼーション  デブラ・ハリー

ラテンアメリカにおけるダム問題 

ダム開発とグァテマラの先住民族

グァテマラの社会発展における生物多様性の重要性

No.1 1, はじめに 2, 一般的概念 3, グァテマラにおける生物多様性と自然の変化

No.2 4, 生物多様性とグァテマラの社会発展(1)

No3. 4, 生物多様性とグァテマラの社会発展(2)

No.4 4, 生物多様性とグァテマラの社会発展(3) 5, グァテマラの社会発展における生物多様性の重要性 

No.5 6, グァテマラにおける生物多様性の発展の展望 7, 結論 8, 提言 参考文献


●参考資料として●

先住民族の権利に関する国際連合宣言案から抜粋

ダーバン世界会議・NGOフォーラム宣言から抜粋

もう一つのコペンハーゲン宣言 1995年国連社会開発サミットNG0フォーラム

●日本との関係●

▼ 中米各国の「開発プロジェクト」に日本はとても深い関係を持っています。ここではごく一部のみを紹介します。

プエブラ・パナマ計画を紹介する「ラテンアメリカ経済セミナー」(2001年6月4日) 米州開発銀行日本事務所のサイトより

外務省・「中南米石油資源セミナー」の開催について(概要と評価) 2001年3月15日

外務省・「日・中米フォーラム」のページ

●海外の関連サイト●

▼ 計画の是々非々、分析をめぐる膨大な資料がインターネット上でアクセスできます。日本語資料充実に向け、中米-グァテマラの先住民族の権利、自治、自決の観点からPPPを捉えようとする、本サイトの主旨に賛同していただけるみなさんのご協力をお願いいたします。詳しくは国際事務局(森原)まで。

プエブラ=パナマ計画をめぐる関連リンク(スペイン語・英語)

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反差別国際運動(IMADR)・グァテマラプロジェクト