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ラテンアメリカ農民組織調整委員会(CLOC)メンバーであるラテンアメリカ・環カリブ海の先住民族・農民・漁民諸組織は、「国際農民闘争の日」を祝して街頭で行進を行う。これは農地改革を推進し、我々の大地を取り戻し再生するとともに、我々の権利と囚われの身となっているリーダーの自由を要求し、我々の置かれている状況を議論し、現状に代わる別の包括的なあり方を模索するものである。
この日を記念して、多国籍企業が推進しているトウモロコシ等の遺伝子組み換え種子に反対するキャンペーンを張ってきたが、同時に我々の千年来の種子について特許権を申請する。我々は「食糧に対する主権」(各人が自らの食糧に関し決定権を持つ)を擁護する。それは市場に規制された「食糧安全保障」ではない。市場は貧しい者への食糧を拒むが、我々は第三世界のみで12億という人々を数えるのだ。
我々の闘争は様々な表現を伴っているものの、根本にあるものおよび求める結果は同じものである。それは我々の闘争のグローバリゼーションであり、我々の希望のグローバリゼーションなのである。
我々はアメリカ合州国政府が推進する米州自由貿易地域の攻撃性を前に、黙って手をこまねいているわけにはいかない。この「自由」とは実際何物でもなく、北米は自らの作物を我々に押し付け、多くの国では輸出量より輸入量が増している。メキシコが好例であるが、北米との自由貿易協定を締結して6年、この国ではトウモロコシを生産する先住民族や農民の移民が増加した。それはトウモロコシの輸入のゆえなのである。
多国籍企業の食糧生産物の独占、ならびにアメリカ合州国と欧州連合がWTO、IMF、世銀を通じて推進するネオ・リベラル経済政策のために、我々は「食糧に対する主権」を失う恐れがある。食糧生産とは我々から奪うことのできない権利であり、少数の者を潤す単なる商品としてみなすべきものではない。多数の者はそれによって、生きるのに不可欠な作物を失ってしまうからである。彼らは利益を貪欲に追求するあまり、我々に遺伝子組み換え作物を押し付けている。
我々はアメリカ合州国政府を非難する。ボリビアの仲間達の貧困につけ入り寄付として遺伝子組み換え農作物を送った合衆国は、ボリビアの人々の反対にもかかわらずこの作物を送り続けているだけでなく、農産物の遺伝子組み換えの推進者らが、問題の多いこの技術の普及センターとして同国サンタ・クルスの一市を選んだ。アメリカ合州国から寄付された食糧を消費する前にその中身を吟味するよう、我々はラテンアメリカならびに第三世界の人々に警告する。
多国籍企業は我々の大地、水、種子、技術、知識を横取りし、我々が自然とともに作っている作物を奪い、環境のバランスを崩している。それゆえ人間性に対する完全なる脅威となっているのである。
先住民族および農民の手による作物だけが、生命、未来、環境に調和しているのである。コロンビア、ボリビア、エクアドル、ブラジル、グァテマラ、チリ、アルゼンチンといった我々の国々では、我々の土地と天然資源を守り、国の主権を守るという名目の下に人権侵害が増加しており、我々先住民族ならびに農民がその被害を最も受け続けている。
準軍事組織や公安は多数の者の利益を守るとして我々を迫害、抑圧している。準軍事組織を率いテロを行った廉でマドリッドで逮捕された、1996年のベジャクルス農園での農民に対する暴行犯の1人である元コロンビア欧州連合大使、カルロス=アルトゥーロ・マルランダ氏をコロンビアに送還し、氏が本国で裁かれることを我々は要求する。
また我々は、政治的、経済的、社会的あるいは文化的権利を求め、また守ろうとして囚われた、以下の同志の自由を要求する。
・アルゼンチン―クリスティーナ・ロアイサ、グレゴリア・チャベス、リチャード・モンテネグロ、サビーノ・チャベス、シルベリオ・チャベス、シルベリアーノ・アウイレ、アンヘル・ストラパッソン、ペドロ・ルネージョ
・ブラジル―2002年1月28日よりパラ州アウロラ刑務所に入れられている、土地なし農民運動(MST)メンバー14名
・ボリビア―シルビア・ラサルテ(バルトリーナ・シサ農村女性連盟の全国リーダー)、マルガリータ・テラン、セイデル=エミリオ・V・Ch、エウヘニオ・アベンダーニョ=H、リディオ=フリアン・ゴメス、アンブロシオ・アマドール
・バングラデシュ―ラスカル=ムハマド・クァリルー=ラーマン、ダクタル=ムハマド・カビル、ラヒマ・ベグン、シプラ・ラニ
・インドネシア―ライス・ビン・アムサル、ユスップ・ビン・マルサ、アスガリ・ビン・アルワ、サルハディ・ビン・ワリ、サムシュリ・ビン・ウスマ、ウスリ・ビン・カルシ、ジャマリ・ワルタ・ビン・アリアス、アフマド・ヌルジャリ(以上バンタン農民連合メンバー、バンタン州パンデグラング市シバリウングの刑務所に収監)
グァテマラにおいては、サン・マルコス教区アルバロ・ラマッシーニ司教に対する死の脅迫をやめよ。先住民族・農民コミュニティの社会経済面の研究を行うAVANCSO事務所の襲撃をやめよ。また土地所有者によって奪われ、不正に登記された土地を取り戻そうと闘っているグループやコミュニティを、暴力で立ち退かせるのをやめよ。
これらの闘いと運動に向けて、諸セクター同志の広範な連帯を我々は求める。これには我々の生命がかかっているのだ。
我々の闘いをグローバル化しよう 我々の希望を!
グァテマラ、2002年4月17日
ラテンアメリカ農民組織調整委員会(CLOC)運営事務局
先住民族ならびに農民を襲う飢えと貧困の解決には、総合農地改革を避けては通れない
先住民族・農民全国調整委員会(CONIC)は国内外の社会に対し、以下を表明する。
4月17日を国際農民運動は「国際農民闘争の日」と宣言した。
CONICではこの闘争の日を大衆動員によるキャンペーンならびにマヤ民族と農民の闘争の始まりとして祝す。我々の悲惨と飢えは日ごとに増している。コーヒー危機は75万人の失業者を生み出した。我々の多くは8ケツァルから15ケツァルに給料が増すかわりに、二重、三重の仕事を強いられている。
生き延びるためにこういった条件を呑まなければならないのだ。肉体は疲労しきっており、命を縮めながら生活している我々は、栄養不良も甚だしく今以上の仕事に耐えることができない。栄養失調の子供たちを学校にやることももう不可能である。それは子供一人一人が自分の食べるものを探さなければならないからだ。また、今日農園や私有地として荒地になっている所は我々から奪った土地である。
あるいは保護区となったところもある。保護区は環境保護主義と思われる組織が管理しているが、食料を料理するための薪の一背負い分を拾うことも我々に認めてはくれない。我々の父祖は言ったものだ、「これらの土地は我々のものだ、一体どうやって泥棒たちは登記をしてしまったのだろう」。今日、彼らは通りすがりに我々を武器で脅すが、彼らが通るその道は我々の土地の一部なのである。
以上が、この国で平和と発展を達成するために総合農地改革が必要であると我々が考えるに至った第一の理由である。グァテマラ国民の70%を占める我々マヤ民族と農民を苦しめている最も深刻な問題を解決するのは、実際、農地改革なのである。
先住民族人口の73.8%が貧困を生きる限り、平和が訪れることはない。先住民族とラディーノの間の人種主義および差別が続く限り、発展はありえない。男性と女性の間でマチスモの関係が崩れない限り、権利の平等も機会の平等もない。国家と市民社会の間で相互の理解がない限り、民主主義について語るのは不可能である。
我々貧しい者や農村が被っている大きな問題点、不公平は国家の三権に原因があり責任がある。つまり立法府、行政府、裁判所は多くの場合、富める者や軍人に仕えており、結果汚職や免責、犯罪増加を招いている。同様に私企業は利益を出しより多くの富を集めることだけに腐心し、納税義務をまぬがれ、国を発展させるという責任を果たしていない。
この国際農民闘争の日、我々は全てのマヤ民族と農民に、和平協定、特に先住民族のアイデンティティと諸権利、社会経済と農地問題に関する両協定の履行を真に求める闘いを続けるよう要請する。生きるため、またトウモロコシとフリホル豆を作り、我々が食べるだけでなく全てのグァテマラ人への主食を保証するために、我々は母なる大地を占有しなければならないのだ。
全ての者に要請する。我々の権利のために一体となり組織化し、闘おうではないか。政党に騙されるままではいけない。彼らは政治宣伝で、また我々の村で、あらゆるものを提供すると言うが、権力を握るや簡単に腐敗し、富める者に仕えるようになる。これまで労働者階級を代表する政党は1つもない。ましてマヤ民族や農民を代表する党は望むべくもない。
全政党がネオ・リベラル体制を支持しているが、ネオ・リベラル体制のもとでは富める者はますます富み、貧しい者はその都度貧しくなる。全政党は米州自由貿易地域とプエブラ=パナマ計画を支持しているが、これは我々の国を多国籍企業に手渡す以外の何物でもなく、この国の富は我々が働いて得た生産物までもが持って行かれてしまう。
我々に残された唯一の方法は、飢えと貧困に抗し、正義、生命、平和に対する我々の権利を求めて常に組織、動員、闘争を強化することである。
グァテマラの平和は、総合農地改革ならびに先住民族のアイデンティティと権利の尊重を避けては達せられない。
国際農民闘争の日、万歳
グァテマラ、2002年4月16日
先住民族・農民全国調整委員会(CONIC)
ラテンアメリカ農民組織調整委員会(CLOC)傘下、全国コーヒー栽培従事者組織委員会(CNOC)、マヤ・フォーラム、UASP、中米農民組織連盟(ASOCODE)メンバーならびに国際農民運動メンバー
翻訳・豊岡しのぶ |