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1948年に国連総会で採択された世界人権宣言は、基本的人権に関するもっとも重要な基準であり、国連においてそれ以来採択されてきた国際人権諸条約の基盤となっています。

これらの条約を締約した国には、条約の条文に定められた基準を国内で実施し、履行することが求められます。それにともない、各国での履行状況を監視する条約機関に対して、定期的に政府報告書を提出する義務が課せられます。各条約機関は、それらの報告書を受けて審査を行ない、見解や政府に対する勧告を提示します。

日本が締約国となっている国際人権条約は、経済的・社会的および文化的権利に関する国際規約(社会権規約)、市民的及び政治的権利に関する国際規約(自由権規約)、女子差別撤廃条約、子どもの権利条約、人種差別撤廃条約、拷問等禁止条約、強制失踪条約の7つです。2007年2月に署名した強制執行条約を除いて、その全ての条約についてこれまで政府報告書の提出がなされ、条約機関による審査が行なわれてきました。

国際人権条約に関する政府報告書の条約機関による審査は、報告書を提出した国にとって、国内の法・制度が対応できない人権侵害の問題を国際的な基準から明らかにし、政府への勧告を通じてそれらの状況を改善する道筋を具体的に示す場として、大きな意義があります。IMADR-JCや、国際人権基準を国内で実現することを目指す日本のNGOは、この審査をより有効なものにするため、報告書の作成段階における政府との有効な対話の追求、報告書審査にあたる委員へのNGOレポートの提出やその他の情報提供、審査後に提示される政府への勧告の履行を求めることなど、それぞれの段階においてさまざまなはたらきかけを行なってきました。

2006年12月、自由権規約の第5回政府報告書が、条約機関である自由権規約委員会に提出されました。今後、この報告書が審議され、同規約に記されている権利に関する日本の状況が審査されることになります。自由権規約は、社会権規約とともに、包括的なテーマを扱い、多岐にわたる他の国際人権条約全体の基盤となる極めて重要な規約です。

第4回政府報告プロセスに関しては、IMADR-JCを含む多くのNGOの積極的な情報提供・働きかけもあり、自由権規約委員会から、国内人権機関の設置、政府とNGOの対話の実現、人身売買の問題やマイノリティ女性に対する複合差別への取り組み、代用監獄の問題に進展がないことへの懸念など、多くの重要な指摘・勧告が提示されています。今回の自由権規約政府報告書作成にむけて、IMADR-JCは、政府がNGOとの対話に基づいて前回の勧告を履行することを求めてきました。しかしながら、10年を経た現在に至っても、それらの勧告が履行されているとはいえない状態です。IMADR-JCは、第5回報告書審査にむけて、国際人権NGOネットワークとの連携のなかで、日本のNGOとして果たせる役割を追求しています。

 

最新情報

さらに、日本政府は、現在人種差別撤廃条約、および社会権規約の次回政府報告書作成過程に入っています。また、2007年5月には、拷問禁止条約委員会から日本政府報告書審査をうけた最終見解が出されました。IMADR-JCは、これらの動きにも注目しています。

※人種差別撤廃条約に関しては、人種差別撤廃に関する国連機構のページをご参照下さい。

これまで提出された日本政府報告書
(国連高等弁務官事務所ウェブサイトより)

1980年10月24日(提出期限:1980年9月20日)
 自由権規約・第1回報告書
1981年9月29日(提出期限:1981年9月1日)
 社会権規約・第1回報告(1)
1984年4月27日(提出期限:1983年9月1日)
 社会権規約・第1回報告(2)
1986年3月7日(提出期限:1985年9月1日)
 社会権規約・第1回報告(3)
1987年3月13日(提出期限:1986年7月25日)
 女性差別撤廃条約・第1回報告書
1987年12月24日(提出期限:1986年10月31日)
 自由権規約・第2回報告書
1991年12月16日(提出期限:1991年10月31日)
 自由権規約・第3回報告書
1992年2月21日(提出期限:1990年7月25日)
 女性差別撤廃条約・第2回報告書
1993年10月28日(提出期限:1994年7月25日)
 女性差別撤廃条約・第3回報告書
1996年5月30日(提出期限:1996年5月21日)
 子どもの権利条約・第1回報告書
1997年6月16日(提出期限:1996年10月31日)
 自由権規約・第4回報告書
1998年7月24日(提出期限:1998年7月25日)
 女性差別撤廃条約・第4回報告書
1998年8月28日(提出期限:1992年6月30日)
 社会権規約・第2回報告書
2000年1月13日(提出期限:1999年1月14日)
 人種差別撤廃条約・第1・2回報告書
2001年11月15日(提出期限:2001年5月21日)
 子どもの権利条約・第2回報告書
2002年9月13日(提出期限:2002年7月25日)
 女性差別撤廃条約・第5回報告書
2005年12月20日(提出期限:2000年7月29日)
 拷問禁止条約・第1回報告書
2006年12月20日(提出期限:2002年10月31日)
 自由権規約・第5回報告書

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関連情報

自由権規約:第4回政府報告書審査

社会権規約:第2回政府報告書審査

 

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