「職業と世系に基づく差別」の撤廃に向けた取り組みが国連で本格的に始まった今世紀初頭以降、日本の部落差別、インドや南アジアのカースト制度に基づくダリット差別、さらにはアフリカのいくつかの地域に存在している身分差別はこの形態の差別であり、解決のためには国内はもとより国際的な取り組みも求められるという認識が世界的に広がってきました。同時に、この問題にとりくむNGOの国際的なネットワークも築かれてきました。その一方で、この差別は社会に根深く浸透しており、例えばダリット女性への性暴力や、インターネット上での悪質な部落差別情報の流布など、差別は今も続いています。
世界人権宣言59周年記念大阪集会は、「職業と世系に基づく差別」を女性の視点からとりあげます。被差別マイノリティであるがゆえに、そして女性であるがゆえに受けてきた二重三重の不利益や差別的慣行について、またそうした女性たちの間の気づきや差別撤廃に向けた連帯について、インド、セネガル、日本の代表から報告をしていただきます。そして、この差別の撤廃に向けた国連の取り組みの成果と課題について特別報告者の横田洋三さんよりご報告をいただきます。
■ 日時:2007年12月10日(月)午後1時~4時30分
■ 場所:大阪国際交流センター 大ホール(大阪市天王寺区上本町8-2-6 Tel:06-6772-5931)
■ 主催:世界人権宣言大阪連絡会議
■ 後援:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
■ 報告者:
ペンダ・ムボウさん(シェイク・アンタ・ディオプ・ダカール大学教授、セネガル)
ブルナド・ファティマ・ナティサンさん(タミルナドゥ女性フォーラム代表・IMADR理事、インド)
塩谷幸子さん(部落解放同盟大阪府連合会副委員長・同女性部長、日本)
横田洋三さん(国連「職業と世系に基づく差別」特別報告者)
*逐次通訳あり
■ 参加資料代:3,000円(関連書籍代を含む)
■ お申し込み・お問い合わせ先:世界人権宣言大阪連絡会議事務局
Tel:06-6568-7337 Fax:06-6568-0714 E-mail:udhr@blhrri.org
*手話通訳が必要な方は、11月26日(月)までにお申し込みください。
<報告者プロフィール>
ブルナド・ファティマ・ナティサンさん Burnad Fatima Natesan
タミルナドゥ女性フォーラム代表、農村教育開発協会(SRED)代表、反差別国際運動(IMADR)理事。大学卒業後、社会活動に従事。現在、インドにおけるダリット女性の権利確立、生活向上を目指す活動を推進している。またSREDでは、ダリットや先住民族女性に職業訓練や施設の提供なども行なっている。『農村女性の苦悩』他著書多数。
ペンダ・ムボウさん Penda MBOW
シェイク・アンタ・ディオプ・ダカール大学イスラム史教授。イスラム教におけるジェンダーの問題について調査・研究を行ってきた。セネガルの民主主義とカースト差別に関する執筆活動も盛んに行っている。セネガル国元文化教育大臣。2007年より反差別国際運動(IMADR)の顧問に就任。
塩谷 幸子さん
1945年、大阪の被差別部落で生れる。1967年に部落解放運動に参加。現在、部落解放同盟中央本部中央委員、大阪府連合会副委員長、同女性部長、NPO法人サポートネットワークぬくもり理事長などに就いている。解放運動のリーダーとして行政交渉や講演活動など多忙な日々を送っている。
横田 洋三さん
中央大学法科大学院教授。国連人権促進保護小委員会委員として「職業と世系に基づく差別」に関して2002年より調査・報告の任務を遂行してきた。現在、国連大学学長特別顧問やILO条約適用専門家委員会委員などにも就いている。『日本の人権/世界の人権』(不磨書房、2003年)他著書多数。