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IMADRアジア委員会から、スリランカ避難民への支援の呼びかけ

スリランカの人びとが、内戦の再発という危機的状況に直面している。スリランカ東部・北部におけるスリランカ政府軍と反政府武装勢力であるタミル・イーラム解放の虎(LTTE)の戦闘は激化し、戦闘地域に暮らす約3万5千人の住民が生命の危機にさらされている。国内避難民の数は2006年4月以降だけで 約24万人以上にのぼり、1万5千人が定員オーバーの危険なボートに乗って海峡を渡り、隣国インドの海岸に逃れ難民となっている。そして、一般市民も含め 3千数百人が命を奪われている。

そうしたなか、スリランカに拠点を持つIMADRアジア委員会(代表=ニマルカ・フェルナンドIMADR理事長)は、トリンコマリの国内避難民キャンプおよびインド・タミルナドゥ州の避難民キャンプへの訪問を続けている。

それらの報告からは、スリランカの北・東部で、何千もの人びと―そのほとんどが女性と子ども―が、強制移動を強いられている実態が伝わってくる。そして、この紛争の影響を受けてしまっているほとんどの村は、2年前にインド洋大津波の被害を受けた地域と重なっているが、戦闘が激化して以来、置き去りにされている。今回が2度目・3度目の避難生活という難民も多い。アジア委員会のメンバーがインドの難民キャンプで出会った1人の難民はこう語った。

「最初は1985年に父と一緒にインドに避難し、1987年まで滞在しました。そして、タラマナル桟橋まで海を渡って戻りました。1990年にふたたび父が私をここへ連れてきて、1993年までふたたびここに住みました。そして今日、私は今度は自分の息子を連れて、彼の身の安全のためにまたここに戻ってきました。父、私、そして息子と、3世代にわたりインドに逃れ難民となっているのです」

戦闘激化の悪影響は、少数のタミル人やムスリム(イスラム教徒)などのマイノリティだけでなく、いまやスリランカのすべての民族に影響を及ぼしている。LTTEの戦略によって、約3万人のムスリム住民が東部トリンコマリのムトゥール村から強制退去させられた。また、スリランカ政府も、東部のトリンコマリ、ジャフナ、マナーやその周辺の村々からタミル人を追い出した。さらに、戦闘の激化を受け、3千以上の家族が、東部のトリンコマリとバティカロアの国境にあるシンハラ人が多く住む村から強制移動させられた。2006年8月には北部のジャフナ半島に続く唯一の道路が封鎖され、物資が輸送できなくなった。これにより、手に入る食料は限られ高値になり、漁や農業で生計をたてている人びとの生活は困窮している。乳製品は購入不可能である。

人道支援を行なうNGOの安全にも深刻な懸念が及んでいる。国際赤十字委員会のような国際NGO団体や国連難民高等弁務官事務所は、スリランカ政府により行動を制限されている。今となっては、安全な物資輸送ルートは保障されないのである。

そのような状況を受け、IMADRアジア委員会は、北部のジャフナへ乳製品を船便で送ることを計画している。届くまでには時間がかかるが、現在の状況ではそれしか手段がない。同委員会はまた、粉ミルクや基礎的な医療器具、乾燥食糧を東地域のキャンプに届けることも計画している。LTTE支配地域のバハライにいる4万人にのぼる国内避難民、イチチャンティブ避難民キャンプで教科書や文房具を待っている89人の子どもたち、幼児のための物資を早急に必要とするカンタレの避難民……そのリストは、今のところ、増えこそはすれ、減る見込みはない。

◆スリランカの避難民への緊急カンパを呼びかけます◆
内戦の再燃により避難民となっている人びと、とりわけ子どもたちに粉ミルクや学用品などを届けるために緊急のカンパを募っています。ご協力ください。

カンパのお振込先 
郵便振替口座:00130-8-357095
加入者名:反差別国際運動(IMADR)
*通信欄に「スリランカ避難民救援」とご記入ください。

2007年11月15日

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